こんな気持ちいでいられたら

ロートル病理医。地味な医者ですが、縁の下の力持ちでいることに誇りを持っています。

なにはともあれ投票には行こう

昨日までとは違ってスッキリ、いよいよ梅雨明け?

参議院議員選挙の選挙戦も中盤に差しかかり、各党の主張が少しずつ見えてきた。

まず思うのは、自民党が今の日本の現状に対して、まったく責任を取ろうとしていないこと。
格差、少子化、外国人政策、いずれも長年の自公政権の無策の結果ではないかと思うのだが、「今こそ、今こそ」と危機感を煽るばかりで、その原因、経緯については一切触れようとしない。
呆れて、空いた口が塞がらない。

 

他の政党の主張はそれぞれに一理あって、興味深くはある。

みんな言いたいことを言うようになり、それもどれもが本格的で、選択肢が増えたのはいいことだ。
たとえば消費税減税について。でも、かつて消費税が導入された時の「そもそもの意義」についての議論がないのは気になる。
消費税が良いことなのか悪いことなのかはわからないが、とにかく、日々の生活で1割分多く払っていることに納得しているかといえば、正直そんな気もしない。

やはり、よく考える必要があるだろう。

 

あと、注意すべきは、「最初は柔らかく見せておいて、後から徐々にハードルを上げていく」というような主張や政策。
「日本人ファースト」も重要ではあるが、日本社会にとって有用な外国人も少なからずいる。
以前書いた記事(国土とか民族とか言語とか宗教とか - こんな気持ちいでいられたら)でも触れたように、日本という国が「何をもって日本なのか」という定義は、歴史の中でも明確でなかった。そんな中で、先住民としての立場から何かを一方的に主張してよいのかどうか、自信がないのだ。

今のアメリカを見れば、その危うさは一目瞭然だ。
「不法移民」とは何か。その定義が曖昧なまま、一方的な排除や差別がまかり通っている。
今日の主張が納得できるものであっても、気づいたときには取り返しのつかない事態になっている、そんな未来はごめんこうむりたい。

 

なにはともあれ、投票に行こう。

 

私にも、あなたにも、一票がある。
それは数万分の一の重みかもしれないけれど、投票しないということは、政治に対して何も言わないと自分で決めてしまうことだ。

誰に投票するかは、それぞれの自由。
でも、投票に行かないという選択は、やはりおかしい。

文明の恩恵は燕も人も

今年も、鎌倉駅に燕が帰ってきた。

過去の写真をたぐると、駅舎が現在の姿にリニューアルされたのは2017年で、もう8年も前のことになる。

駅の大屋根の裏に取り付けられた火災探知機の上に燕が営巣するようになったのがいつからか、はっきりとは覚えていない。

過去のブログを辿ればそんな記事も出てくるかもしれないが、はてなブログに移ってからそういうのを探すのも上手くできない。

それはさておき、以来、この時期になると鎌倉駅が自動改札をひとつ潰すのも、風物詩のひとつになった。

2017年3月22日撮影

鳥獣保護管理法によって、燕の巣を勝手に撤去することはできない。

鎌倉駅もそのあたりは理解していて、営巣の邪魔をするようなことはしない。

火災探知機なので、周囲に障害物を置くこともできず、燕が安心して巣を作れる空間になっている。
縁起がいいとも言われるし、多少の不便も大目に見ているのだろう。

よくよく見ないと見えない

それにしても、駅の構内は夜でも明るい。
おそらく、鳥目といわれる燕たちにも、人工の明るさがあれば夜間でも安心して活動できるのだろう。

 

ふと、そんなことを考えながら眠りについた夜、
明け方に目が覚めて、寝室の中をぼんやりと見回した。

テレビ、エアコン、Wi-Fiスマートスピーカー……。
さまざまな家電のランプが、ぼんやりと点いていた。
それが意外と明るい。

「待機電力をカットしましょう」とよく言われるけれど、
こうして見ると、今の暮らしはランプだらけだ。

一つや二つスイッチを切ったところで、焼け石に水のような気もしてしまう。

ドローンではない

かつては、夜間の電力供給といえば原子力発電が担っていた。
CO₂を出さないという点では、まだ良かったのかもしれない。

しかし今は、その大半が火力発電となり、夜の便利さはそのままCO₂の排出につながっている。

いったん便利になってしまった暮らしを手放すのは、簡単ではない。

それどころか、日々の生活はますます便利になり、
スイッチを切るどころか、新しい“便利さ”を次々に招き入れてしまっている。

燕も人も、文明の恩恵を受けている。
でも、それがこの先どう響いていくのか、
ときどきは立ち止まって考えてみてもいいのかもしれない。

 

水分をたっぷり摂ろう

 

モヤっている

朝から暑い、なにより湿度が高いのに参る。

部屋の空気が重たくて、動くたびに汗ばむ。

かといって、窓を開けても生暖かい空気が動いているだけだ。


頭がぼうっとして、一つ一つのことに集中できない。

それでも、分別ゴミの仕分けだけは済ませ、朝食もきちんととった。
体調が悪いときほど、基本的なことはちゃんとやらないと、ますます崩れてしまう。

頭が痛いことを妻に話したら、すでにスポーツドリンクのボトルを手にしていた。
夫婦そろって、”熱中症にならないように”と声をかけ合い出てきた。

こういうやりとりがするだけで、ちょっと安心する。

 

ところで、年齢によって熱中症になる機序は違うのだろうか。

子どもは体温調整のしくみが未成熟。
高齢者は、体内の水分予備量が少なくなっていて、細胞レベルで干からびやすくなっているのかもしれない。

そう考えると、単なる「暑い」というだけの話でも、人それぞれ対策も異なってくる。

 

7月のこの高温多湿期を抜けたら、少しは楽になるのだろうか。

いや、それまでに体がもつかどうか、ちょっと心配になる。

というわけで、今日は頭もよく働かないので、この辺で。
と言いたいところだが、これから仕事だ。

 

一度はほぼ枯らしてしまったシンシギョク(クレマチス

本能的に知っている、ってすごすぎる

いよいよ神奈川にも熱中症警戒アラート

昨日、庭仕事をがんばったせいだろうか。
昨夜は久しぶりによく眠れた。

とはいえ、朝早く目が覚めるのはいつもと同じ。
しかも今日は仕事の日だ。

いったん手を洗いに立ち、寝床に戻ってしばらくまどろむ。

明け方、東の空が白みはじめるころ、小鳥たちの囀りが聞こえてくる。

鶯、ガビチョウ・・・いろいろな種類がけっこう大きな声でしゃべっている。
けれど不思議と、それが眠りを妨げることはない。
アップルウォッチに起こされるまで、うとうとと過ごす。

 

小鳥の囀りというのは、つまり「ここに小鳥がいますよ」というサインでもある。

そして、小鳥というのは“安全な存在”だから、
その声を聞いても眠気が邪魔されないのだろう。

もちろん「朝だよ」というシグナルも込められているのかもしれないけれど、
それはまた別の話だ。

 

「安心」という感覚。
動物たちは、一体いつからそれを身につけているのだろう。

たとえば鳥のヒナは、生まれて最初に見たものを“母親”だと認識するという。

それはもう「本能的」としか言いようのない行動だ。

 

本能的な行動の代表としては、よく三大欲求が挙げられる。
食欲、性欲、睡眠欲。
誰かに教えられなくても、自然にそういう行動をとるようになる。

それって、冷静に考えると本当にすごいことだと思う。

 

卵子精子が出会い、核酸が適切に組み合わさって新しい命になる。
そこまでは、ある程度理屈で説明できるかもしれない。

でも、生まれた瞬間にすでに“生きる術”をある程度備えているということ。
これが、なんとも驚異的だ。

馬は生まれてすぐに立ち上がるし、
魚はすぐに泳ぎはじめる。
人間だって泣き、手足をばたつかせる。

 

「なんのために?」という問いすら必要としない、
ただ生きるための、“本能的”な行動。

生命の神秘とよく言うけれど、
この“本能”という仕組みもまた、生まれながらに知っていることの、すごさ、不思議さを示している。

 

庭の手入れ

暑さにも少し慣れてきたか

早起きしても6時過ぎでは遅くて、もう暑い。

人間はなんとかなるが、犬のアンには暑い。

散歩から帰ってきたらもうヘロヘロだった。

鶴岡八幡宮の源平池は紅白のハスが満開

鴨もハス見物

帰宅してから朝食を食べたら大谷が投げている。

結局2連敗となるドジャースアストロズのゲームを横目で見ながら家に入れっぱなしで元気のないウンベラータをベランダに出し、ついでに他の子達も手入れした。

パンパスグラスがたくさん咲いた

妻と二人でやっていると、次から次へと気がつくことが多く、結局夕方まであれをやりこれをやりで1日すぎた。

プラタナスの誘引

数年来の懸案だった、ベランダのオーニングのないところにプラタナスを誘引もセットできた。

果たしてうまくいくか。

予言のおかげか今日の鎌倉けっこうガラガラ

今日は昼間

今日、7月5日朝に日本に大地震が起こるとの予言のせいか、今日の鎌倉はガラガラ。

いつもの三分の一ぐらいの人出なんじゃなかろうか。

まあ、海開きもあって若い人は海の方に行ってしまったのかもしれないが、観光客はこのぐらいがちょうどいい

近所のスーパーの店長さんは、しばらく前から中国人客が減っていると言っていたが、東日本大震災があった国、ちょっとした噂でも本気にする人は少なくないだろう。

それなら、土地もあまり買い漁らないで欲しいところだが、これとそれとでは話が違うようだ。

プルメリア、みるみるうちにのびてきた

なにはともあれ、”ウワサを信じちゃいけないよ”というわけで、まあ、我関せずで過ごした人が一番良かったに違いない。

観光客が少ないからって、真昼間に散歩に出るわけではないから、あまり関係はない。

アンが産所に掘った穴、なにを植えよう

 

”出産”終えたアン、今度は夏バテか

今朝は少し湿度が低いみたいで心地よい

やっと“出産”を終えたらしい、我が家のフラットコーテッドレトリバーのアン。

——と言っても、本物の出産ではなく、想像妊娠のその後。

4月末からヒートが始まり、それからしばらく仮想妊娠モード。ずっと元気がなくて、物憂げな日々を送っていた。

でも先週末、ついに”産所”としての穴掘りを2〜3回した後はそれもピタリと止まり、目に見えて元気を取り戻した。

 

訓練士さん(以前ナイトのときもお世話になった方)も、

 

 この間までとは全く違ってとても元気に訓練できましたよ

 もう無事“出産”しましたね

と、太鼓判を押してくれた。
これにはちょっとホッと一息していたのだが、そんな安堵もつかの間。

フラットが餌を食べないなんて!

昨日は朝から元気がない。
私がゴミを捨てに行っても、いつもならついて来るのに、まったく動かず。

私が出勤後も様子は変わらなかったようで、心配した妻が病院へ連れて行ったところ

 

脱水症状との診断。

 

早くも夏バテか。

その後、点滴を受け、だいぶ元気になり、私が帰宅した時には朝とは大違いだった。

 

想像妊娠の疲れも残っていたところに、週末は軽井沢まで一緒にお出かけ。
犬も疲れるのか。

そして何より、この暑さ。

最近は「蓄積型熱中症」なんて言葉もあるそうで、アンもそれに近いのかも。
体がしっかり回復する前に暑さが重なったら、人間でもしんどい。

獣医さんからは、

 

 無理にお散歩に行かなくていいですし、ソフトクリームとか好きなものを食べさせてやってください

 

とのアドバイス
ソフトクリームが“処方箋”になるとは、ちょっと羨ましい。

 

犬と一緒に暮らすということは、言葉のないこの子の声に、できるだけ気づいてあげること。

気がつけばユリがたくさん


元気がない日には、無理をさせず、ちょっと甘やかしてあげてもいいのかもしれない。

この夏は、“冷房・水分・アイス”の3点セットで、妻とアンと乗り切りたい。