こんな気持ちでいられたら

ロートル病理医。地味な医者ですが、縁の下の力持ちでいられることに誇りを持っています。

いつから平和のバランスはくずれはじめていたのだろう

日差しはありがたい

寒の戻りとはいうものの、寒い日が続く。
朝晩の冷え込みが厳しい。

東日本大震災から15年。
福島第一原発の事故をNHKで”世界最悪レベル”と表現しているのが耳に残った。

いつから、こんな表現をするようになったのだろう。

チョルノービリ事故よりはマシなのではないかと思っていたが、ひょっとするとそれと同じ、もしかするとそれよりももっと酷いのかもしれない。
アナウンサーのその表現を聞いて、そんなことを考え始めてしまった。

そして、福島は世界最悪”レベル”ではなく、”世界最悪”なのではないだろうか。

 

日本は原子力に苦しめられてきた。

広島・長崎、第五福竜丸、そして福島。
日本にとって原子力は鬼門であり、距離を置いたほうがいいのではないだろうか。

そんなことを考えてしまうが、イランによるホルムズ海峡封鎖によって、あっという間に干上がってしまいそうな状況を考えると、やはり原発しかないのかということにもなる。

 

それにしてもアメリカのトランプ大統領は、一体何を考えてイランへの侵攻を始めたのだろうか。

エプスタイン文書問題が明るみに出て自分の身が危うくなり、目を逸らすために進行したのだとしたら、愚かとしか言いようがない。

数日で制空権を取ると言われていたが、想定外のドローン攻撃でそれどころではなくなってきた。
同じイスラム教国であるアラブ産油国への攻撃も行い、機雷の敷設も始めたというから、イランはやぶれかぶれの戦術に出てきた。

 

これを愚かしいということはできない。

太平洋戦争で、日本の軍部は本土決戦まで考えていた。
イランの革命防衛隊がどのようなことを考えるかなど、外からは全くわからない。

イランの体制転換をと言っても、具体的に何がかの国にとって幸せな体制なのかなど誰にもわからない。
少なくとも、トランプ大統領が話し合いという最大の「武器」を手放した責任は大きい。

 

なんとなく平和のバランスが取れていたのが、崩れ始めたのはいつからなのだろう。

もうずっと前から、その萌芽はあったのだろうか。

さすがに、選挙のときのように私たち一人ひとりができることは何か、などと言っていられる状況でもない。

世界を覆う大きなうねりに身を委ねるしかないと考えると、底なしの無力感に襲われてしまう。